2014年10月10日

秋の日

こんにちは、いわさき司法書士事務所のミサカです。
いかがお過ごしでしょうか。

このところ業務が立て込んでおりまして、すっかりこちらの更新もご無沙汰となっておりました。
前回の記事は“河童忌”――盛夏のころでしたが、今はすっかり秋も本番。ここコイン通りにも澄んだ空から直截な日差しがふりそそいでいます。

今年の夏はずいぶんと雨が多く、気温の上がりきらないまま終わってしまった印象です。
前回の投稿のあとには、安佐南区・安佐北区を中心に甚大な被害をもたらした集中豪雨もありました。

先日たまたま可部の法務局へ出向く用があったのですが、国道54号の沿線の山肌には、未だ生々しい災害の爪痕が見受けられました。
被害にあわれた方に心からのお見舞いを申しあげますとともに、一刻も早い復旧をお祈り申し上げます。
posted by いわさき司法書士事務所 at 10:24| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2014年08月11日

こんにちは

こんにちは、いわさき司法書士事務所のミサカです。
ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。

気づけば八月ももう半ば。
このところ業務の忙しさにかまけて、すっかりこちらの更新を怠っておりました。
編集しかけて下書きのままになっていた記事のタイトルは「河童忌」。
芥川龍之介がバルビツールを服薬して亡くなったとされる、7月24日です。

こんなに暑くっては、芥川でなくても厭世的になっちゃうワ、というネタだったのですが、いまはそれどころでない夏真っ盛り。
本日も台風一過ですばらしく晴れています。

当事務所はあさって13日からお盆休み。営業は翌月曜日からとなっております。
どうぞすばらしい休暇をお過ごしください。

それでは本日はこのあたりで失礼いたします。
posted by いわさき司法書士事務所 at 14:42| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2014年07月18日

今週のニュース

こんにちは、いわさき司法書士事務所のミサカです。
いかがお過ごしでしょうか?
本日のコイン通りの最高気温は31度!薄曇りながら茹だるような暑さです。

* * *

さて、7月ももうなかばです。
巨大台風の襲来(未遂)からW杯ブラジル代表の悲劇、号泣県議の衝撃会見まで、ニュースの続く今月ですが、個人的にもっとも衝撃を受けたトップニュースがこちら

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河出書房新社130周年記念企画

池澤夏樹 個人編集
日本文学全集 全30巻
2014年11月刊行開始!
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とにかくすごいんです。この企画。
河出のホームページの紹介では ――『古事記』『源氏物語』から『たけくらべ』まで、不朽の古典作品を第一線の現代作家による新訳で甦らせます。古典新訳を収録する約50年ぶりの日本文学全集となります―― とのこと。
具体的に訳者の面々をいくつか見てみましょう。

1:古事記 池澤夏樹 訳[新訳]
2:口訳万葉集 折口信夫
 新々百人一首 丸谷才一
 (中略)

ふむふむ、納得の重鎮です。

3:竹取物語 森見登美彦 訳[新訳]
 伊勢物語 川上弘美 訳[新訳]
 (中略)

おや…?いきなり時代感が濃くなりました。
『四畳半神話体系」』(2005)や『夜は短し歩けよ乙女』(2006)のヒットで一躍人気作家になった森見登美彦氏ですが、彼の出身は京都大学農学部。大学院在学中の専門は「竹」でした。
しかもデビューは日本ファンタジーノベル大賞。日本最古のファンタジー小説ともいえる『竹取物語』を訳すのにこれほどの作家はいなさそうです。
『センセイの鞄』(2001)の川上弘美は、作中の女性の独白がいつも印象的な、美しい文章の作家です。端正な筆致の裏のひたひたした情熱で、業平の恋情を見事に現代によみがえらせてくれそう。
さて次々見ていきましょう。

6:源氏物語 角田光代 訳[新訳]
7:枕草子 酒井順子 訳[新訳]
 方丈記 高橋源一郎 訳[新訳]
 徒然草 内田樹 訳[新訳]

このあたりもいいチョイスです。
源氏の角田訳はちょっと意外性がなくて普通かな、なんて思いますが(とはいえ与謝野晶子に谷﨑純一郎に、このあたりはさすがに超えられない)、「枕草子」の担当、酒井順子氏は『負け犬の遠吠え』(2003)で“負け犬”(30代以上、未婚、未出産の女性)ということばを流行らせたエッセイスト。21世紀のリアルな清少納言が見れそうです。

8:宇治拾遺物語 町田康 訳[新訳]
(中略)
9:平家物語 古川日出男 訳[新訳]

うーん、おもしろい。とくに『アラビアの夜の種族』(2001)でやりたい放題無茶苦茶な一大抒情詩編をつむいで見せた古川日出男の「平家」が気になります。この人のグルーヴ感あふれる摩訶不思議な文体で、流麗な和漢混交文がどうメタモルフォーゼしちゃうのか。どきどきします。

10:能・狂言 岡田利規 訳[新訳]
 女殺油地獄 桜庭一樹 訳[新訳]
 菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳[新訳]
 (中略)
11:雨月物語 円城塔 訳[新訳]
 通言総籬 いとうせいこう 訳[新訳]
 春色梅児誉美 島本理生 訳[新訳]
 (中略)
13:樋口一葉 たけくらべ 川上未映子 訳[新訳]
 (以下略)

どうでしょう、この面々!
岡田利規氏の「能・狂言」も気になりますし、自他ともに認める浄瑠璃マニアの三浦しをん氏の「菅原伝授手習鑑」もホットです。『仏果を得ず』(2007)なんて人形浄瑠璃ネタの小説も過去にあり。
現在ちょうど映画化公開中の『私の男』(2006)の桜庭一樹が描く、情念渦巻く「女殺油地獄」も見逃せれません。川上未映子の「たけくらべ」も生々しくって実に期待できそう。大好きな「雨月」は円城塔。すごく贅沢。なんてたまらない布陣でしょうか…。

大胆だなと思ったキャスティングが、「通言総籬」のいとうせいこう
山東京伝の「通言総籬(つうげんそうまがき)」は今でいう江戸遊郭吉原のガイド本。担当のいとうせいこうは今は無き伝説的雑誌、「ホットドッグ・プレス」の編集部出身です。さすがに実際には読んだことがありませんが(笑)、HPといえばデート・マニュアルと閨房術で一世を風靡した男性情報誌。まさに現代の…なんちゃって。

* * *

と、いうわけで、いささか語りに熱を込め過ぎてしまいましたが、なんとも、ナントモ、豪華なこの全集。まさに現代に編纂するに相応しい企画です。権威あるクラシカルな全集に馴染んで来た人にも、現代小説を専ら好んできた人にも、じつに新鮮で面白い作品集になるのではないでしょうか。古典ギライの学生さんにもぜひ手にしてもらいたい。なによりわたしが欲しいです!順次刊行、全30巻で¥78,660… ¥78,660… 頭を抱えつつ、本日はこのあたりでフェードアウトいたします。

良い三連休をお過ごしください!
ラベル:読書
posted by いわさき司法書士事務所 at 15:19| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする